円を描く時

審査員講評

影とモニュメント、虚と実、モノクロの世界で光が描いた円、影が明確に地面に見える。写真の７割程が円弧で構成され躍動感を感じる。日傘を指し歩く女性により、モニュメントの迫力を感じる。

モノクロの写真とすることで、モニュメントの造形と影の重なりが際立ち、フォトジェニックな風景として切り取られている。

独創的なモニュメントを工夫して撮影しており、さらに背景に通りすがる人物を入れるなどのアイデアもあり、印象的な写真だと感じた。

光と影が重なり生まれる円環のリズムに、都市の息づかいを感じる瞬間を捉えた素敵な作品です。