愛の裏側

審査員講評

さかさまのLOVEの文字から向こう側を覗く女性が、華やかな未来を夢見ているようで素敵です。

撮影者が被写体であり、尚且つモニュメントも含めて、裏側から撮影してみるという秀逸な発想です。魚眼レンズの効果で、画面中心に撮影者と奥行きが誇張された真紅の愛のモニュメントと背景のセピア色の対比が美しいと感じました。都会の静けさの中、モニュメントと私が一際、際立っています。

タイトルだけ聞くと怖いイメージもしてしまいますが、フレアや色相の効果で暖かい印象になっていると感じました。撮影者のおもしろいという感覚が伝わってきました。

いつも見かけるものでも、裏側があるんだと（当たり前ですが）再確認いたしました。