ラブラボ
株式会社タクミナLAB2
竣工記念オブジェ
高さ8mにもなる
存在感のある壁面を
どのようにデザインするか?
今回はメビウス形状に
よく似た複雑な鋼製なので、
展開技術をフルに活用。
オブジェ概要・デザイン
精密ポンプのリーディングカンパニー㈱タクミナ様の更なる発展を後押しする新研究施設「LAB2」において、より魅力的な空間を演出するために、アーティスト K.Kough にエントランス壁面オブジェデザイン依頼があった。高さ8mにもなる存在感のある壁面をどのようにデザインするか? アーティストK.koughが何度もモデリングやデザインを重ね、製作のタッグを組むモニュメントファクトリーホッカイと何度も協議を行い、最終デザインが決定した。無論、施主である㈱タクミナ様の承認も頂き、建築設計・施工の新日鉄住金エンジニアリング㈱様とも協議を行い、新研究施設をより魅力的な空間を演出することが出来た。
オブジェ概要・製作・設置
いざ、オブジェの形状が決まれば、どのように再柵するかの協議を工場内で行い、3D図面作業、展開作業を行う。都度、アーティストの検査を幾度となく行い、納得のいく形状・仕上げまで完成させる。
今回はメビウス形状によく似た複雑な鋼製なので、展開技術をフルに活用し製作した。
また、設置壁面は建築が完成した後の納入・設置と工程が非常にタイトとなったため、人力での搬入、再度足場を組み、仕上がった建築に傷などをつけない様、細心の注意を払い施工した。
オブジェ除幕式
2017.7.11
厳かな進行のもと、新研究棟の竣工式典とオブジェの除幕式が行われた。
コンセプト
メビウスをテーマにした2つの輪は循環を表し、モニュメントはハートの影を作ります。
人が持つポンプ、心臓 heart の形はLove を意味し、ものづくりへの愛を表現しています。
(株)TACMINA 流体ソリューション ラボⅡ
エントランス モニュメント 「ラブラボ」
ステンレス製
バイブレーション磨き&塗装
2300×1800×800
300kg
モニュメント製作にあたって
K.kough
(株)タクミナ 流体ソリューションラボⅡのエントランス壁面にふさわしい形を作り出すため、決定に至るまでにたくさんのマケットを制作し、(株)北海鉄工所にはその都度、構造上の問題や制作期間のことなど、何度も相談に乗って頂きました。
美しい形状に仕上げるための加工の技術や、壁面に300Kgの重さの作品を取り付けるためのノウハウ等、他社に無い技術的なサポートを頂き、素晴らしい作品を作ることができましたこと、大変感謝致しております。
(株)タクミナ 代表取締役社長 山田信彦 様
タクミナは過去現在の常識や物の見方に囚われることなく、無限の未知なる可能性にチャレンジしていく」という志を表現できるものをと デザイナーのk.Kough様に託し、複数デザインして頂きました。
結果、選んだものは一番複雑で製造困難であろう物となりましたが、それを見事想像以上の出来栄えで、製作して頂けた北海鉄工所様に感謝しています。 ありがとうございました。
K.Kough
京都市立芸術大学 美術学部 彫刻専攻 卒業
奈良芸術短期大学 講師